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【2010年2月12日 朝刊社会面】

 死者10人を出した群馬県渋川市の高齢者向け住宅「静養ホームたまゆら」の昨年3月の火災で、業務上過失致死容疑で逮捕されたNPO法人「彩経会」理事長の高桑五郎容疑者(85)らが避難経路にかぎをかけていなければ、犠牲者のうち4人は助かった可能性があったと県警がみていることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は燃焼実験でかぎの影響を検証。かぎがかかっていたことが死者が増えた一因とみて調べている。

 県警によると、犠牲者10人のうち7人は木造平屋の別館「赤城」で生活していた。彩経会がまとめた入所者リストでは、7人で自立歩行が可能だったのは当時77~87歳の4人で、残る3人は車いすなどの補助が必要だった。

 県警は昨年11~12月、千葉県内の警察施設で「赤城」の一部を再現し燃焼実験を実施。燃焼時間や燃え広がり方などから、無施錠であれば自立歩行できた4人は助かった可能性があるとの結果を得た。4人の遺体は当時、居室を離れた浴室や食堂で発見されており、県警は4人が避難しようとして倒れたとみている。

 また、逮捕された高桑理事長が県警に対し、食堂の出入り口の外側からかけられた南京錠について「自分が設置を指示したのではない」と供述していることもわかった。

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