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 メニューにあるのは定食が1種類と食材が十数種類。そんな一風変わった食堂が東京・神保町にできた。経営するのは元エンジニアの女性。合理性を突き詰めた結果というが、このスタイルが生まれた理由はもう一つあった。

 12月中旬の土曜夜。「未来食堂」のコの字形カウンターに座った女性が、店主の小林せかいさん(31)に話しかけた。「卵とミニトマトが食べたい。ふわふわな感じ」。約5分後、ざく切りのミニトマトをくるんだだし巻き卵が出てきた。

 常に10種類超を用意しているというメニュー表の食材を選んで注文できる「あつらえ」というしくみ。午後6時から注文でき、一品400円。女性は「どんな料理が来るのか、考えながら待っている間がわくわくしますね」と笑顔だ。

 この日の定食は唯一のランチメニューでもある900円のチキン南蛮。メニューにある食材はキャベツ、ゴボウ、ユズ皮など15種類。アルコールは日本酒が1種類。酒は客が持ち込んでもいいが、半分をほかの客にふるまう決まりだ。

 料理のメニューをそろえて満足度を高めるのが一般的な飲食業界では一見、常識破りのしくみだが、小林さんは「小さな飲食店としての合理的な姿」と言う。食材のロスを減らせるからだ。

 東工大数学科を卒業して、日本IBMやレシピ投稿サイト最大手の「クックパッド」で計6年間、システムエンジニアとして働いた。クックパッドのキッチンで振る舞った豚汁に社員の行列ができ、「いつか店を開きたい」という子どものころの夢を思い出したのが、開店のきっかけだ。

 合理化へのこだわりはほかにもある。

 お茶を入れるのも、おひつから…

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