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 北朝鮮の金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長が29日朝、交通事故のため死去したと朝鮮中央通信が30日伝えた。73歳だった。北朝鮮は金氏の葬儀を国葬とし、金正恩(キムジョンウン)第1書記が葬儀委員長を務めると発表した。

 金氏は南北関係や対日関係を担当。第2回南北首脳会談を翌月に控えた2007年9月、金正日(キムジョンイル)総書記の側近としてひそかにソウルを訪問し、会談を準備した。最近では金正恩氏の側近として浮上。南北の軍事境界線に沿って設けられている非武装地帯(DMZ)の韓国側で今年8月に起きた地雷爆発事件の後は、北朝鮮代表の一人として韓国側と協議。緊張緩和に貢献した。

 韓国統一省は30日、洪容杓(ホンヨンピョ)統一相の名前で統一戦線部に弔意を伝えた。

 北朝鮮では過去、金容淳(キムヨンスン)党書記、李済強(リジェガン)党組織指導部第1副部長らが交通事故で死亡した。背後には権力闘争が絡んでいるとの見方もあり、今回の事故も権力闘争の結果ではないかとの観測が出ている。

 一方、葬儀委員には、党書記を務め、10月に失脚したとみられていた崔竜海(チェリョンヘ)氏の名前も含まれている。(ソウル=牧野愛博)

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