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 世界遺産・下鴨神社(京都市左京区)で4日、平安貴族の遊びを再現した新春恒例の「蹴鞠初(けまりはじ)め」があった。境内に設けた15メートル四方の鞠庭で烏帽子(えぼし)や袴(はかま)姿の8人が1組となり、「アリ」「ヤア」「オウ」と独特の声を掛けて蹴り合った。

 直径20センチ、重さ150グラムほどの鹿革製の鞠を右足の甲を使い、地面につかないよう蹴り続ける。勝敗はなく、相手が受けやすいように渡すのが上手とされる。

 蹴鞠は飛鳥時代に大陸から伝わったとされ、平安時代に貴族の間で流行した。現在は、明治時代に発足した「蹴鞠(しゅうきく)保存会」の会員らが妙技を守り伝えている。

 保存会の上田恒弘理事長(69)は「今年はとても暖かかったので、気持ちよく蹴ることができた。国内外とも、蹴鞠を楽しめるような平和で穏やかな1年であってほしい」と話した。(佐藤剛志)