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 最近なんだか疲れやすいと感じていたら、もしかすると貧血のせいかもしれない。放置せずに早めに治療することが大切だ。

 ナビタスクリニック東中野(東京)の濱木珠恵院長(血液内科)は数年前、「毎日疲れやすい」「疲れているのに眠りが浅い」「週末も疲れが残る」といった症状に見舞われた。仕事の忙しさや体力低下のせいかと思ったが、血液検査で貧血と判明した。「自分自身が貧血に気付かず、ショックでした」

 鉄剤を飲み始めてしばらくすると、ぐっすり眠れるようになり、集中力も上がった。「さまざまな症状に気付いていても、貧血と結びつかないことが多い」と濱木さん。貧血の症状というと、立ちくらみやめまいを思いがちだが、実際はそれほど多くないという。

 血液内科が専門の奈良信雄・順天堂大特任教授によると、貧血とは血液の赤血球に含まれるヘモグロビンというたんぱく質の濃度が低下した状態をいう。成人男子ではヘモグロビンが血液1デシリットル当たり13グラム未満、成人女子では12グラム未満で貧血と診断される。ヘモグロビンは酸素と結びついて体中に運ぶ役割をしている。貧血になると、全身に酸素が十分に行き渡らなくなり、様々な症状となって表れる。

 貧血の原因で最も多いのが、ヘモグロビンの材料となる鉄分が不足する「鉄欠乏性貧血」。月経がある女性に多く、閉経前の女性の1~2割にみられると言われる。

 まだ貧血が軽ければ、市販のサプリなどで鉄分を補うことも効果的だが、鉄剤を半年程度飲むことが治療の基本となる。濱木さんは、「ひと月ほどで疲れなどの症状は改善するが、赤血球が生まれ変わるまでに4カ月程度はかかる。症状が改善しても、途中で服用をやめないでほしい」と話す。食事からの鉄分が不足している場合、食生活を見直す必要もある。

 貧血になると、少ないヘモグロビンで酸素を運ぼうとするため、心臓にも負担がかかる。順天堂大の奈良さんは「健康診断で貧血と言われても放っておく人も多いが、長期にわたって強い貧血が続くと、慢性の心不全を起こす恐れがある。早めの治療が重要です」と指摘する。

 一方、貧血には大きな病気が関係しているケースもある。

 胃や大腸など消化器系のがんや…

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