[PR]

南十字星の下で

 オーストラリア気象庁(BOM)は今月6日、「2015年気象報告書」を発表した。それによると、昨年は「過去5番目に暑い年だった」という。

 ここでまず、オーストラリアの「季節」について説明しておきたい。日本とは正反対のため、混乱してしまうからだ。私はいまだに慣れず、年末年始が来るたびに「えーと、今は夏だっけ、冬だっけ?」「クリスマスと正月は、学校は夏休みだったよね?」などと改めて確認してしまう。

 広大なオーストラリアでは地域によっても異なるが、暦の上では基本的に、9~11月が春、12~2月が夏、3~5月が秋、6~8月が冬である。つまり、今は真夏だ。この時期、オペラハウスあたりを歩いていると、日本語で「こっちは夏なんだねえ」と妙に感心している観光客の声を聞くこともある。

 BOMは昨年5月、エルニーニョ現象が発生したと宣言した。現象は昨年の春(9月)から顕著になり、特に10月はオーストラリアの気象史上、最高・最低気温とも最高を記録したという。全国平均の降水量は例年より5%少なく、複数の熱波が到来した。

 特にブリスベンが州都のクイーンズランド州や、パースが州都の西オーストラリア州などで乾燥した気候となった。これらの地域の農家は、干ばつに見舞われている。

 オーストラリア農業資源経済・科学局によると、今年度の小麦収穫量は、主要な産地が干ばつや山火事に襲われた影響などで、当初の予想より減る見込みだという。また、サトウキビ農家の平均収入はすでに前年比で20%減ったほか、羊毛の生産量も1923年度以降で最低のレベルに落ちると予想されている。干ばつだと羊が食べる草が育たず、農家が飼う数を減らすためだ。

 乾燥すると山火事も増える。年末から年始にかけて、メルボルンが州都のビクトリア州など各地で大規模な山火事が相次いだ。特に、西オーストラリア州では年明け早々に7万ヘクタール以上が燃え、住民2人が犠牲になった。歴史的な建物を含めて約150軒が全焼。オーストラリア保険評議会の推定では、損害額は少なくとも6千万豪ドル(約50億円)にのぼるという。

 一方で、年明けにはシドニーを…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

こんなニュースも