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 スッポン、アナゴ、松茸(まつたけ)、パスポート、裸現金、浮世絵……。東京都中央区の築地市場の正門にある掲示板に書かれた2015年一年間の「落とし物」の数々だ。拾得物総件数は561件。現金は計341万3659円で、この10年間で最も多かった。

 管理しているのは同市場正門巡視詰所(つめしょ)の都職員。拾得物が届けられると場内アナウンスし、主に金銭的な価値があると判断したものを記載する。生鮮品は冷蔵・冷凍庫で3日間保管した後、廃棄処分し、その他は築地署に届けられる。

 都職員によると、昨年の印象に残った拾得物は10月17日に届けられた体長約30センチの「スッポン」2匹。水産仲卸売り場を歩いている状態で発見され、職員が捕獲した。スッポンは鋭い歯でネットを破り、逃げ出すことがあるという。遺失者は現れず処分された。

 今秋、市場は江東区豊洲に移転する。担当者によると、新市場での掲示板の設置場所や掲示方法などについては検討中という。(竹谷俊之)