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 いよいよセンター試験直前。この時期に受験生の保護者ができることは――。息子3人が東京大学理科三類に合格し、「受験は母親が9割」(朝日新聞出版)の著者でもある佐藤亮子さんに、試験当日までの注意点を聞きました。

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 まず重要なのは体調管理。風邪を引いて万全の状態で試験が受けられなければ、これまでの苦労が台無しです。

 インフルエンザの予防接種や、風邪を引き始めそうだったら早めに薬を飲ませる。手洗いを含めて、家族全員が実践していました。湯冷めをしないよう、入浴は寝る直前にさせ、電気毛布で布団を温めていました。エアコンも一日中使い、加湿器の代わりに洗濯物を室内干しで。不要な外出を避けるのももちろんです。

 生ものの食事を出すのも控えました。おすしや刺し身などはやめて、生野菜以外は加熱調理。あと、受験シーズンには冷蔵庫にたくさんの板チョコを入れていました。夕食後に勉強を再開する息子たちが、勉強の合間に食べると気分転換になるみたいですね。

19日に始まる2019年のセンター試験。朝日新聞デジタルの特集ページでは、問題と解答をいち早くお伝えします。

 持ち物の準備もしっかりしましょう。私は試験当日の1週間以上前から大きい袋を用意して、思いついたものを入れていました。帽子、マフラー、手袋などを用意したら、作成したリストに書いておきます。

 その中でも、準備しておくと安心する3点があります。まずはマスク。子どもの体調が万全でも、試験会場で隣に座る受験生が風邪を引いているかもしれません。電車での移動中も予防しなければなりません。息子たちには3枚のマスクを持たせていました。

 次に時計。電池を新品に取り換えるのに加えて、試験中に万が一故障してしまった時のために、予備の時計も用意していました。

 三つ目は鉛筆と消しゴム。これも、机から転がり落ちてしまったときに試験官に拾ってもらう時間がもったいないですから、長い試験に備えて鉛筆は3ダース、消しゴムも四つそろえました。

 最後に、3人の息子たちのセンター試験前日の過ごし方を紹介します。会場が奈良の自宅から離れた神戸大学だったので、近くのホテルに前日から泊まりました。このホテルも1年前には予約し、3カ月ごとに予約が取れているかを確認。同じ部屋に私も泊まりました。

 直前期は「なせばなる」で勉強の追い込みをさせていましたが、試験前日は「なるようになる」と息子たちをリラックスさせることを心がけました。午後6時ごろから、一緒に夕食を食べたりテレビを見たりして、午後8時に持ち物の最終チェック。午後9時に入浴を済ませたら、午後10時には眠るようにさせました。緊張もあって、なかなか眠れないかもしれませんが、早めに布団に入ることは大事です。ただし、だらだらとLINEやメールをさせないよう、スマホは枕元から離しておきましょう。

 試験当日の朝、息子たちを起こすのも一緒に泊まる大きな理由です。寝過ごすのが心配だったので。子どもたちを試験会場まで送り届けるのが、親の役目です。センター試験は1年に1回の機会しかありませんので、失敗したら終わりです。予期せぬトラブルが起きても慌てない準備をしておくことが大切です。

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 佐藤亮子(さとう・りょうこ) 奈良県在住の専業主婦。津田塾大学を卒業後、私立高校で2年間の英語教師を経験。3男1女の母で、3兄弟は灘中学・高校から東京大学理科三類に合格し、医学部に進む。子育て方法が話題となり、「『灘→東大理Ⅲ』の3兄弟を育てた母の秀才の育て方」(KADOKAWA)、「受験は母親が9割」(朝日新聞出版)を出版。