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阪神大震災21年 あのとき10代だった:1

 あのときをはっきり覚えている。でも10代の自分にできることは、少なかった。そんな世代にとっての阪神・淡路大震災と、それからの21年をたどります。

     ◇

 1年前の1月17日。あの瞬間から20年が過ぎた朝、神戸市の東遊園地には身動きがとれないほどの人が集った。その人波が少し収まってから、彼女はひとり、少し居心地が悪そうに、竹灯籠(どうろう)の前に立っていた。

 前田絵麻さん(32)=千葉県浦安市=が命について深く考えるようになったのは、阪神・淡路大震災からずいぶん経ってからだ。でも思いを深めるうちに、原点は震災だと思い至った。そして、命を救う仕事に就くことを決めた。

 慰霊の場に来たのは、震災と向き合っていくと誓うため。ただ、自分よりはるかに重い経験をした遺族たちの存在に圧倒され、少しへこんだ。

     ◇

 21年前の1月17日、小学6年生だった。兵庫県尼崎市の自宅は大きく揺れたが家族も家も無事だった。

 その数日前、途上国の同年代の子の飢餓を伝えるチラシを見て、家の仏壇に手を合わせたことを覚えている。彼らが救われるようにと願ったのか、豊かな国に生まれた境遇への感謝だったか。「同じ世界のこととは思えない」出来事が、今度は目の前の街で起きた。

 自分の周りで命を落とした人は…

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