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「教えて佐藤ママ」回答編

 息子3人が東京大学理科三類に合格した佐藤亮子さんに、受験生の親の心構えを聞く「教えて佐藤ママ」。読者のみなさんからは、受験生に限らず子どもの勉強法についても質問を頂きました。佐藤さんからのアドバイスを紹介します。

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〈質問〉

 センター試験直前ですが、覇気がありません。8時間寝ていますがそれでも眠そうです。はつらつと受験に臨んでほしいのですが、12月に推薦を受けてエネルギー使い果たした様子です。親は何ができるでしょうか。(高校3年生の子を持つ神戸市の50歳女性)

〈佐藤さんからの回答〉

 少し疲れているんだと思います。風邪など引いて体調を崩しやすいこの時期は眠ることもすごく重要です。子どもが起きてきても、寝たことに対する小言は言わないであげてください。本人は自分がやらなければならないことを分かっているはず。だから、叱るのは逆効果で何の意味もありません。逆に、励ますことも、うっとうしがられます。試験直前になったら、子どもがしていることを肯定してあげることが大切。全て任せるぐらいの気持ちでいいと思います。

〈質問〉

 「宿題と公文(国語)をやりましょう」と言うと泣き始めます。「こんなにできない」「妹たちがやかましい」などと理由をつけて取りかかれません。次第に親の方もかかりっきりになれず、怒り始めてしまいます。自信を持たそうと話し合ったりもするのですが、毎日泣くことから始まります。やるべきことは最終的にはやりきるのですが、目の前のことを受け入れ、泣かずにやりきれるように導くにはどのようにしたらよいですか。(小学1年生の女の子を持つ千葉県茂原市の保護者)

〈佐藤さんからの回答〉

 子どもが泣くのはよほどのこと。それは親のやり方が子どもに合ってないんだと思います。子どもの資質に原因を求めたらだめ。勉強を楽しくさせるにはどうしたらいいかを考えるべきです。

 今回の場合、勉強の量が多すぎるのかもしれません。私も息子たちには小さい頃に公文(公文教育研究会)をさせていましたが、1日にプリント1枚で終わらせる日もありました。そうすれば問題数が少ないので、子どもも気が楽になります。泣かないようになったら徐々に増やせばいい。まずは勉強をする習慣を身につけるためにも、量を減らしてみてはいかがでしょうか。

〈質問〉

 中学受験を考えており、学習塾に通っています。「新聞を読む」「漢字を完璧に覚える」ことは、やりたいと思いますが、家庭でできることでアドバイスをお願いします。また、ご褒美は良くないと聞きますが、やはり良くないでしょうか。(小学5年生と3年生の子を持つ熊本県八代市の40代女性)

〈佐藤さんからの回答〉

 学習塾に通っているのであれば、塾を学習の中心にすればいいと思います。私の息子たちが小学校高学年から通った塾では、1カ月に1回、大きなテストがあったので、それを目標に勉強するべきことを逆算していました。目標があれば、日々の宿題への意識も高まると思います。

 漢字の勉強は良いことだと思います。私も息子たちが漢字の書き取りをする時は、そばについて手元をチェックしていました。いい加減な書き順を覚えないためです。新聞は時事問題などに役立ちますが、小学生では難しい内容も多いので、親が読んでピックアップをして、食事の時に話題にするぐらいの活用方法でいいと思います。

 勉強に関して、ご褒美はいらないと思います。ご褒美はどうしても基準が不明確になって、きりが無くなってしまいます。勉強をするのは当たり前だと思わせるようにした方がいいです。ただ、「日曜日の午前中はゲームをしていい時間」など、学習にメリハリを持たせることはやってもいいと思います。

〈質問〉

 小学校に入学する前は、どのようなことに心がけて子育てをされたのでしょうか。塾などにも行かせたのでしょうか。小学校に入学されてからは、どのようなことを心がけて子育てをされたのでしょうか。(7、6、2歳の子どもを持つ保護者)

〈佐藤さんからの回答〉

 小学校に入学するまでは、ひらがなと数字と1桁の足し算はマスターしておくべきだと思います。我が家では全員公文の勉強をさせていました。授業が分からないと学校生活ものびのびとできません。安心して学校に行ける状態にさせてほしいなと思います。小学校に入学してからは、公文に加えてスイミングとバイオリンのお稽古もさせていましたが、友達やきょうだいで遊ぶ時間もたくさんつくっていました。低学年の間は自由に過ごせる時間を多くつくってあげて下さい。

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 佐藤亮子(さとう・りょうこ) 奈良県在住の専業主婦。津田塾大学を卒業後、結婚前に私立高校で2年間の英語教師を経験。3男1女の母で、3兄弟は灘中学・高校から東京大学理科三類に合格し、医学部に進む。子育て方法が話題となり、「『灘→東大理Ⅲ』の3兄弟を育てた母の秀才の育て方」(KADOKAWA)、「受験は母親が9割」(朝日新聞出版)を出版。

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 「教えて佐藤ママ」では、引き続き保護者の皆さまから子どもの勉強にまつわる質問を募集しています。「勉強に集中できない子をやる気にさせるには?」「家庭ですぐにでも始められるサポート方法は?」など、日頃の悩みや疑問を何でもお寄せください。佐藤ママからのアドバイスをこのコーナーで紹介します。

 ※お答えできない場合もありますので、あらかじめご了承ください。