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 動物園に「食卓革命」が起きている。伝統的に与えてきたエサは、野生とは栄養が異なるうえ、健康的とは言えない場合もある。果物をやめたり、季節で食材やカロリーを変えたり。今年の干支(えと)サルも「バナナ禁止」にした動物園がある。

 山口県宇部市のときわ動物園。スリランカ原産のトクモンキーは1年前、短い灰色の毛がまだらに見えていた。いまは12頭の多くが明るい茶色の毛をまとう。

 毛並みの変化は、エサの変化と連動している。昨年1月末から、バナナとリンゴの果物をやめ、それまでゼロだったキャベツなどの葉物野菜を大幅に加えた。根菜類は3分の1、その他の野菜は2倍に。大豆などたんぱく質も加えた。すると間もなく明るい茶色が生えそろった。

 エサの効果か確かめるため、10~11月、半分の6頭を以前の果物入りのエサに戻した。すると、2~3週間後から6頭すべてがまだらになった。12月、再び新しいエサにすると、徐々に毛並みがきれいに戻ってきた。

 サルにバナナなどの果物をやめたら肥満がなくなり虫歯も減ったとの英国の動物園の発表を参考にした。以前はやせていた弱いサルも強いサルとの体格差がなくなった。飼育員の川出比香里さん(24)は「果物は好物のため、強いサルが多く食べた。エサでこれほど変わるとは」。

 上野動物園(東京都台東区)は、ニホンザルのエサの量とカロリーを2010年から季節で変えている。夏と冬は少なく、秋が多い。春は小麦と麻の実、秋は生米とヒマワリの種を加える。以前はミカンとトマトを季節で変えるほかは同じだった。

 野生では季節で食べ物の量や内容が変わり、春は出産、夏は子育て、秋は栄養を蓄え、冬を乗り切る、という生理的なサイクルがある。飼育員の青木孝平さん(30)は「飼育下で栄養価が一年中高くなると体形がひと回り大きくなる。出産の回数も増え体に負担になる」。

 サルが体重計に乗ったときの数…

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