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 関ケ原がことの始まり。「関ケ原が誤りの始まり」(作者)。「関ケ原が楽しみの始まり」(読者)

 何の噺家(はなしか)、じゃなかった話かというと1979年から続く大河歴史ギャグマンガ「風雲児たち」。幕末の風雲児たちを描く連載のつもりだったのに幕藩体制の発端である関ケ原の戦いから始めてしまったらさぁ大変、「100ページほどで幕末に入るつもり」が膨らみに膨らんで、坂本龍馬が初めて江戸へ旅立つところで終わるワイド版「風雲児たち」(リイド社)は20巻約6千ページに及び、2001年に始めた「幕末編」最新26巻は文久2年(1862年)の和宮降嫁あたりが中心で、「ゴール」と決めた明治2年(1869年)の五稜郭陥落へたどりつくのは20年後かもっと先……?

 てなわけで、作者みなもと太郎さんも今月9日に行われた講演会で苦笑交じりに「関ケ原から始めたのが誤りの始まり」と語るわけですが、なんのなんの読者にしてみれば、よくぞこれだけたっぷり描いて下さった! 二百数十年の壮大な「道草」がマンガ史に残る偉大な作品に結実したのです。例えば「解体新書」翻訳出版の苦闘(ワイド版4・5巻)がこんなに泣けるドラマであるとは、このマンガを読んだことのない人には思いもよらないことでしょう。えへんぷい(←作中、キャラが自慢するとき発するセリフ)。「こんなに面白い歴史を、学校ではどうしてあんなつまらなく教えられるのか分からない」とは、「風雲児たち」が2004年に第8回手塚治虫文化賞特別賞を受賞した折にインタビューでみなもとさんからうかがった言葉です。

 その取材以来、コミックマーケ…

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