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 【松尾慈子】いくつかの不動産を所有して人に貸し出し、不労所得で左うちわ。私に限らず、こんな夢を持つ人は多かろう。だが、アパート3棟+家2戸を所有した、漫画家・東條とタクシー運転手の夫、その夫婦の戦いの記録である本書を読めば、夢はあっさり裏切られるだろう。

 漫画家でありながら、東條はアグレッシブな行動力で、1988年築の木造2階建てアパート(4戸)を1300万円で、1972年築の鉄筋コンクリート4階建て(16戸・通称「廃墟(はいきょ)」)を1700万円で買って2800万円かけてリフォーム、などなど、ほとんど手持ちの現金がないまま買いまくった。最終的にはアパート3棟と、自宅隣の一戸建て、そしてゲーム機置き場として近所の一戸建て、と計5つの不動産(+一戸建ての自宅)を所有するに至ったのである。そして副題にある「12年めの決断!」とは? 「主婦でも大家さん」「大家さん10年め。」に続く、大家さんシリーズ3冊目である。

 うたい文句は「素人ならではの不動産経営を描いた大人気コミックエッセイ!!」なのだが、東條夫妻にさらに輪をかけた不動産素人の私としては、驚きの連続だ。そもそも、家賃収入=ローンの支払額、という返済計画ってそんな。店子が入ってくれなかったらどうするの? 「廃墟」を買ったときには頭金100万円しかなかったんだよね~。ええ~。と東條夫妻のムチャぶりに驚きの連続なんだが、読み物として面白いし、人生にはカネ勘定が必要なのねと実感させてくれる。

 左うちわの夢が捨てられない方…

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