[PR]

「ハンサムマザー」はとまらない:29

今尾朝子

 授乳をいつやめるかは親しいママ友同士でよく会話にのぼるテーマです。復職を前に断乳をしたい、お母さんが薬を飲む必要がある、2人目を考えてなど、その時期の事情はさまざま。離乳食が進み、子供のほうからおっぱいを卒業する卒乳パターンもあります。

 日本では母子手帳から断乳の文字が消えたのが14年前。今ではさまざまな形で母乳のメリットが伝えられるようになりました。WHO(世界保健機関)は2歳以降も授乳することを推奨するなど、大きくは離乳食が完了しても無理に断乳する必要はないという流れになってきているようです。とはいえ、ロンドン在住のVERYスタッフからは「私の周りは働くママも多く、6カ月前に断乳するママがほとんど。2歳を過ぎて授乳をしているのは少数派で、旦那さんが可哀想とまで言われる」という話も。住むところによっても、考え方や周囲の反応は違ってくるようです。

 長期授乳派の思いも聞きました。3歳過ぎまで授乳していたママは「悪いことをしているわけではないのに、まだ赤ちゃんみたいなことしているの?と言われる度、子供が複雑な顔をしているのが可哀想だった」と言います。歯並びが悪くなる、甘えん坊になるなどのうわさが気になるという声も。VERYが取材したお医者さんによると、それらは都市伝説のようなもので、医学的な裏づけはないそう。そもそも育児は授乳だけではない、断乳時期が早かろうと遅かろうと問題はなく、何よりお母さんが元気でいることが一番、とメッセージをもらいました。

 ママたちひとりひとりに、断乳・卒乳のストーリーがあって当然。「母乳が出なくてつらい毎日で、授乳の話は誰とも話したくないとふさぎ込んだことも。今、元気いっぱいの5歳の娘を見ると、あの頃どうしてあんなに悩んでいたんだろうと思うと同時に、正解なんてなかったんだなと思います」というママの話が印象的でした。(VERY編集長)