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 5月下旬の伊勢志摩サミットの警備に伴い、会場の三重県志摩市・賢島に乗り入れる近鉄志摩線の賢島―鵜方(うがた)間(志摩市、3・2キロ)が、サミットの1週間ほど前から、運休する方針が固まった。運休中は代替バスが走る予定で、IDカードを配布された住民や関係者だけが乗れるようにするという。

 政府関係者が明らかにした。賢島駅はサミット会場予定地の志摩観光ホテルベイスイートと約300メートルしか離れていない。各国首脳を標的にしたテロや、反グローバル団体の抗議活動が島に押し寄せるのを防ぐため、運休期間中、賢島に立ち入れるのは島民と関係者に限定する方針。近隣住民への影響を考え、長期間の封鎖はしないという。

 志摩市によると、賢島の住民は約100人。また、近鉄によると、賢島駅は住民やホテル関係者、観光客など1日当たりで約900人の利用がある。

 運休に伴い、志摩市内にあるテーマパーク「志摩スペイン村」と賢島駅前を結ぶ路線バスも、終点の賢島駅前ではなく、鵜方駅前までの運行になる見込み。

 また、英虞湾に浮かぶ同市の間崎島と賢島を結ぶ定期船は、賢島以外への発着場所の変更が検討されている。発着場所は、高齢者が多い間崎島住民の負担が少ない場所にするという。間崎島には約90人の住民がいる。航路は住民が賢島を経由して本土に渡るのに利用したり、宅配便の配達に使われたりするなど、重要な生活路線になっている。

 政府は、列車や定期船などを運行する近鉄グループに協力を要請し、警備体制を整えていく方針という。

 北海道洞爺湖サミット(2008年)や九州・沖縄サミット(00年)でも、会場や首脳の宿泊施設周辺で、道路が封鎖された。