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 ぶれのないまなざしと確かな演技力――。歌舞伎俳優の市川猿之助が2、3月、立て続けに大阪の舞台に立つ。秋元松代作、蜷川幸雄演出の「元禄港歌―千年の恋の森―」と人気漫画を原作に自らが演出も手がけた「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) ワンピース」。ともに猿之助がいう「400年かけてみんなで考えてきた歌舞伎の凄(すご)さ」を、彼ならではの存在感で表現した作品だ。

 「元禄港歌」の冒頭は江戸時代の播州のとある港町。舞台からあふれんばかりの人々がにぎわう中、猿之助演じる盲目の女旅芸人・糸栄を座元にした瞽女(ごぜ)一行が登場する。宮沢りえら女性陣の中で、ただ一人の女形である猿之助が異彩を放つ。1980年の初演でも歌舞伎俳優の嵐徳三郎が演じた役だ。「女形にしか出せない強さ、味がある。蜷川さんはそれを望んだのだと思う」

 糸栄と大店の長男(段田安則)との親子の情や長男と初音(宮沢)との恋など陰影のある人間模様が多層的に描かれる。その世界の軸になっているのは美空ひばりが歌った劇中歌だ。猿之助は蜷川と出会う前からこの曲を好んで聴いており、今回の再演も猿之助から提案した。作品への思い入れは強い。

 ただ、舞台での演技は「いつも…

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