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キャンプの素顔

 38歳の背番号「215」が、若手に混じって汗を流している。DeNAを昨季戦力外になり、プロ22年目を中日の育成選手として再出発した多村仁志だ。

 2軍キャンプ地の沖縄県読谷村で、小笠原2軍監督と打撃に取り組む姿があった。下半身の使い方や体重移動など、「初日から気付いたことを言っていただいている。もっと体を使い、力を伝えられるようにというのを教えてもらっています」と多村。マシン打撃の合間も、指摘された下半身の動きを繰り返した。

 小笠原監督は「これからギアを上げていくための確認作業」と言う。通算1342試合出場の多村も、昨季の1軍出場は4試合のみだった。「去年は実戦感覚が乏しい。そういう意味では体力も落ちているので、それも含めた準備です」

 2人は2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表として世界一になったメンバーでもある。学年で言えば三つ下の多村の挑戦に、小笠原監督は「年齢は関係ない。戦力になると思うから球団はとった。戦力になるように、こちらはサポートしていく」と話す。

 3月下旬には39歳になる多村。当然、まずは一日も早く支配下登録選手になることが目標だ。「未練ではなく、好きな野球を続けたかった」と、戦力外通告を受けてから育成契約まで3カ月ほど待ったベテラン。「野球をやれる幸せをかみしめながら、やっています」(上山浩也)

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