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 富士山麓(さんろく)で起きた177件の野生動物の交通事故死のデータが、インターネット上の3次元地図「富士山『動物交通事故死』マップ」(http://animal.mapping.jp/別ウインドウで開きます)として見られるようになった。検索大手グーグルの「ストリートビュー」で現場を画像で確認したり、季節変化や多発地域を調べられたりできる。

 データは、2014年5月29日~15年11月13日調査分。山梨県富士河口湖町の環境保全団体「富士山アウトドアミュージアム」主宰の舟津宏昭さん(42)らが毎朝パトロールに出かけ、山梨、静岡両県の国道138、139、469号とその周辺の県道などを車で回り、交通事故に遭った動物の種類、場所、動物の状態などを記録していた。

 このデータを首都大学東京の渡辺英徳准教授(情報デザイン)がインターネット上の地図に載せた。渡辺准教授はこれまでにも、広島の原爆被爆者や東日本大震災の被災者の証言などを地図の位置情報と組み合わせたサイトを作ってきた。

 渡辺准教授は「誰もが遠景で記憶している富士山麓。だが、ズームインすると、きめ細やかな起伏のなかに人の営みが挟み込まれていることに気づく。動物の暮らしに影響を与えていることにも、考えを巡らせることができるはず」と話している。(杉本崇、奥山晶二郎