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 保存状態の悪い魚などに含まれ、アレルギー反応を起こす化学物質「ヒスタミン」による食中毒について、都内で2011年から5年間で194人が発症し、このうち7割が保育園児だったことがわかった。保育園の給食施設で魚を常温で放置していたケースも確認された。都は給食を提供する施設に対して注意喚起を進める。

 9日に開かれた食品の安全をめぐる都の有識者会議で報告された。都によると、ヒスタミンはいったん増えると加熱分解されず、練り物や焼き魚でも食中毒が起きる恐れがある。13~15年に清瀬市と東久留米市の保育園計8カ所で園児ら約140人が発症した。管轄する多摩小平保健所の調べでは、「イワシのつみれ汁」を提供した清瀬市内の一部の保育園で、調理前のすり身を15~40分間室温で置いていたという。

 同保健所が管内5市の保育園、小中学校などに給食を提供する201施設を対象に魚介類の取り扱いについて調べたところ、「納品後すぐに冷蔵冷凍しない場合がある」と回答したのは23施設(11%)だった。意識調査でも予防に有効とされる「試食」の必要性をあげた職員は603人中22人にとどまった。都は食中毒を予防するため、食品をすぐに冷蔵冷凍するよう呼びかけるほか、職員らに早めの調理や試食の重要性を啓発する方針。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus(伊藤あずさ)