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 万博記念公園(大阪府吹田市)にある「太陽の塔」の耐震改修工事をめぐり、府は総事業費を当初予定から約5億円上積みし、約17億円にすると決めた。2016年度当初予算案に上積み分の一部を盛り込んだ。特殊な形状で工事費用がかさむといい、内部公開の再開は予定から1年遅れの18年3月になる見通しだ。

 18日発表の16年度予算案に上積み分のうち約1億円を含む関連費用2億2千万円を計上。17年度に15億2千万円を盛り込む予定だ。

 府は内部にある高さ約41メートルのオブジェ「生命の樹(き)」を常時見られるよう、耐震化やオブジェの再生を計画。昨年7月に行った2度の入札は、入札額が上限の予定価格を超え不調に終わっていた。業者は塔の高さが約70メートルもあるうえ、資材を運び込める窓もなく、内部の壁の補強が難工事になると説明しているという。

 太陽の塔は1970年開催の大阪万国博覧会のシンボルとして、芸術家の故・岡本太郎氏がデザインした。壁面に亀裂が見つかったため、2007年から内部の公開を中止している。(太田成美)