[PR]

 日本再生医療学会の総会が、3月17日から大阪市で開かれる。今回で15回目で、iPS細胞を使った研究など最新の成果が発表される。総会長を務める西田幸二・大阪大教授に現状や展望を聞いた。

 ――今回の総会のポイントは。

 再生医療を進めるには、基礎研究や臨床、産業、行政などあらゆる分野の知恵の結集をしないといけないという思いで「知のシンフォニー 再生医療による難病克服を目指して」をテーマにした。産業化に向けたシンポジウムや、免疫反応といった他分野の研究セッションも予定している。

 ――再生医療の現状は。

 iPS細胞のような万能細胞だけでなく、間葉系幹細胞など体から採取した細胞を使った研究も進んでいる。エビデンスはまだ不十分な部分もあるが、かなり可能性が見えてきており、一部は臨床応用が開始されて、次の段階に進んでいるように感じる。

 ――自由診療で再生医療をうたう医療機関も増えている。医療の質を保つには。

 国への届け出は2千件以上に上っている。医療の質について、学会のミッションとして教育していく。排除するのではなく、一緒にレベルアップしていこうという姿勢で、ほかの学会との連携を強めたい。

 ――具体的な行動は。

 総会では、再生医療を普遍的な治療にするための道筋を宣言として出す。日本には、臨床研究と治験という二つの応用の道がある。海外のように治験だけでは再生医療に添わない部分もあり、両方を適切に進めて産業化につなげていきたい。

 再生医療のすそ野拡大と理解を広めるため、高校生を総会に招き、ポスター発表してもらう。再生医療は一代ですぐに普及はできないので、次にバトンを渡す世代がでてきてほしい。

     ◇

 日本再生医療学会は3月20日、大阪国際会議場(大阪市北区)で「近未来の生命科学へ 基礎、応用そして展開」と題した無料の市民公開講座を開く。定員は500人で先着順。申し込みは①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤性別⑥電話番号⑦FAX番号⑧合計参加人数および同伴者氏名を記入し、「第15回日本再生医療学会総会 市民公開講座」運営準備室までFAX(06・6221・5938)または、ホームページ(http://www2.convention.co.jp/15jsrm/shimin/index.html別ウインドウで開きます)で受け付ける。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・科学>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/

野中良祐、今直也)