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 1936年の二・二六事件で戒厳司令部が置かれた東京都千代田区の九段会館(旧軍人会館)をどう建て直すのか。事件から80年を経て、国の有識者会議が熱を帯びている。高層ビルとして生まれ変わる方向性は決まったものの、昭和初期の雰囲気を伝える歴史的建造物をどう残し、皇居を望む景観との兼ね合いをどうするのか。課題は多い。

 九段会館は東日本大震災でホール天井が崩落、死傷者が出て閉館した。新たな活用策が検討されていたが、2014年に建て直すための改正法が成立。民間企業が九段会館の立つ国有地を借り受けて高層ビルを建てる方針が決まり、先月発足した有識者会議(伊藤滋東大名誉教授ら6人)が建て直しの諸条件を検討することになった。

 有識者会議が直面する大きな課題は、歴史的建造物の保存策だ。

 九段会館は1934年、軍人会館として開業。洋風建築の上に和風の大きな瓦屋根を載せた「帝冠様式」の代表作の一つとされる。二・二六事件の舞台となったほか、清朝最後の皇帝の弟、愛新覚羅溥傑(ふけつ)と嵯峨浩(さがひろ)の婚礼(37年)で知られる。終戦後、占領軍に接収された。

 有識者会議委員の吉田鋼市・横…

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