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 新幹線が北海道までやってくる計画が決まった1973(昭和48)年、15歳の少女が歌手デビューした。

 4年後、シングル・レコードとして発売された「津軽海峡・冬景色」(阿久悠作詞、三木たかし作曲)の大ヒットが、一躍全国区の存在に押し上げる。

 石川さゆりさん(58)。3月25日にデビューし、歌手活動は44年目に入った。

 津軽海峡は戦後、日本の海難史上最悪となる青函連絡船の沈没事故が起きた。犠牲者への鎮魂を込め、荒海の下には「青函トンネル」が貫通。本州と北海道が鉄路で結ばれ、もう30年になる。

 26日、そのトンネルをくぐり抜け、北海道民が待ちわびた「夢の超特急」が、北の大地を疾走する。北海道と東北の「距離」も、ぐっと近づくことになる。

 新幹線の開業に伴って、「上野発の夜行列車」はなくなった。連絡船もとっくに廃止された。

 「カラオケで歌って下さるなどして、ずーっと生きてきた歌。この歌をかわいがって下さった皆さんには、いろんな思いがあろうかと思います」

 淡い桜色の着物姿で石川さんは、しみじみ語った。でも。

 「歌は時代背景やその時に生きる日本人を映し、時代の中で生まれゆくもの。私は歌を歌い続けて、日本人の優しい心などを伝えていけたらと思うんです」

 海峡の両岸は、冬景色から桜の季節に間もなく移り変わる。南は鹿児島までつながる新幹線は、新たな出会いをもたらしてくれるだろう。

 「新幹線時代」の歌が生まれようとしている。

■津軽海峡を通る新幹線「鉄子と…

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