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道内の認定者わずか3人

 「遺伝カウンセリング」の需要が高まっている。胎児の染色体異常を調べる出生前診断や、がんの発症率が分かる検査など遺伝子を使った先進的な医療が増えたためだ。検査を受けるか判断する手助けをしてくれるカウンセラーの育成が、道内でも急がれている。

 遺伝子治療は、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが検査で変異が見つかり、遺伝性の乳がん予防のために2013年に乳房を切除したことで、広く知られるようになった。

 遺伝カウンセリングは、こうした治療をする前の検査で、家族で同様の病気になった人がいるかや、病気になりやすいと分かった場合にどんな治療があるかなどを相談者と話し合い、納得いく決断ができるようサポートする。遺伝する病気や障害は血縁者も関わるため、家族など周囲の支援にも目配りする。

 札幌医科大学の桜井晃洋教授(遺伝学)は「産科や小児科の病気や難病など遺伝医療は当たり前になりつつある。医療技術は進むのに我々が正しい知識を学べていない。遺伝が安易に差別的な考えにつながる危険性があり、カウンセラーが必要」と指摘する。

 認定遺伝カウンセラー制度委員会によると、現在、国内には専門の学会が定めた試験に合格したカウンセラーは182人いる。だが、3割が東京都内に集中し、道内にはわずか3人しかいない。

 その一人が働く北海道がんセンター(札幌市白石区)では、遺伝性の乳がんになりやすいか調べる検査を2010年秋から始め、20人以上がカウンセリング後に検査を受けた。検査は血液を採るだけの簡単なものだ。そのうち3人が乳がんの予防手術を受けた。

 高橋将人・統括診療部長は「が…

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