埼玉県小川町腰越の自宅で介護中の妻(77)を殺害したとして今月8日に殺人容疑で逮捕されていた無職国崎誠一容疑者(83)が、その後約2週間にわたり食事をほとんどとろうとせず、搬送先の病院で病死した。同県警が23日発表した。逮捕時に「認知症の妻の介護に疲れた」と話して以降、取り調べにも応じていなかったという。
国崎容疑者は今月5日夜、自宅で妻恭子さんの首を刃物で刺して殺害したとして逮捕された。自ら「妻を殺した」と110番通報。国崎容疑者の首には切り傷があり、県警は無理心中を図ったとみている。
県警によると、国崎容疑者は逮捕後、留置場でおかゆを少し食べるほかは、水やお茶しか口にしようとしなかったという。衰弱したことから、14、16日に病院で診察を受け、17日に入院したが、ここでも食事を拒み、23日午前9時50分ごろ、死亡が確認された。
近所の男性によると、恭子さんが認知症になったのは2~3年前らしい。国崎容疑者が一人で介護していたが、「5、6分前のことも忘れてしまう」と困った様子だったという。最後に会ったのは殺害前日の4日。疲れた様子で「数日間入院して点滴を打ってもらった」と話したという。
近くの女性(73)は「買い物にも2人で連れ添って歩くような夫婦だった。自分の具合も悪いし、妻の世話も大変だと漏らしていた」と話した。
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朝日新聞社会部