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 睡眠時間を削ってまでスマートフォンに夢中になる「スマホ依存」。そんな生徒たちに注意を呼びかけるお手製ポスターを、岡山県立矢掛高校(矢掛町)で先月末まで校長を務めた川上公一さん(60)が作った。小さな布団に収まるスマホの写真に「夜になったらスマホも、おふとんへ!!」のキャッチフレーズ。かわいらしさもあって、校内外で評判を呼んでいる。

 きっかけは、同校の女子生徒が同級生からプレゼントされたカプセル玩具「スマホのおふとん」(300円)。受け取った生徒の親がフェイスブックで紹介したのを川上さんがみつけ、「スマホ依存対策のシンボルになる」と思いついた。

 県教育委員会は2014年、「小中学生のスマホは午後9時以降、保護者が預かる」との指針を作っている。「ルールで規制するより、もっと生徒の自然な気持ちに訴えたかった」と川上さん。校内にポスターを貼り出したほか、A4サイズのチラシを全校生徒や新入生に配布。町内の文化センターや観光施設でもポスターが貼られている。

 「おふとん」を製造・販売している玩具メーカー「奇譚(きたん)クラブ」(東京)も「ふだん使うスマホに愛情を持って接してほしいと考えて開発したのが、『おふとん』でした。まさか学校現場でこのように使ってもらえるとは……」。このポスターを知り、別の学校関係者から「校名を刺繡(ししゅう)したおふとんを作れないか」という問い合わせもあったという。(長谷川健)