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「ハンサムマザー」はとまらない:30

今尾朝子

 お母さんになって、独身時代と大きなオシャレの差が出るのは、ヒール靴(パンプス)を履く回数ではないでしょうか。妊娠時期に転倒をさけるため徐々にヒール靴から遠のき、出産後はフラットな靴を選ぶようになります。乳児の体重が重くなるにつれますますヒール靴での外出は難しくなり、子供が歩き始めて公園デビューともなれば、走り回れるスニーカーやスリッポンしか履けない状況に。

 とはいえヒール靴は普段忘れがちな女らしさを取り戻す、象徴のような存在。「たまにはヒール靴を履いて、自分を取り戻したい」というのは読者からよく聞く声です。無理によそいきのオシャレをしなくても、普段のデニムに足元だけヒール靴に替えるだけで、スタイルもよく見え、女性としての楽しみが味わえるのがいいところ。

 そして今年、そんなママたちの気持ちが、例年よりも盛り上がってきていると感じます。その理由は、ここ数年のスニーカーブームで、ますますヒール靴から遠のいている反動があるよう。さらに、昨年あたりからファッションのトレンドがヒール靴に分かりやすく表れていることも挙げられます。トレンドのひとつは、チャンキーヒールと呼ばれる太ヒール。ピンヒールと違って安定感があるのでママにお薦めです。もうひとつはヴィヴィッドな色合いのカラーパンプス。春はシンプルな装いに足元で1点色を足す着こなしが注目されています。ベーシックカラーパンプスの中では、洋服の流行色でもあるキャメルカラーがこの春の一押しです。

 専業主婦の読者にヒール靴を履きたい日を尋ねると、独身友達もいる女子会、子どもを預けて美容院に行く一人時間などが挙がってきます。働くママには、送り迎えはスニーカーを履き、会社でヒール靴に履き替える派も増えてきているよう。どんな状況のママでも、足元ひとつで気分が上がるヒール靴は、履く機会は少なくても特別な靴であることに変わりありません。(VERY編集長)