[PR]

 腎臓病患者が安心して食べられる「低カリウム野菜」の流通や調理方法について理解を深めようと、全国規模の研究会が6日、秋田市で設立される。栽培方法を開発した県立大生物資源科学部(秋田市)に事務局を置き、栽培する企業や医療関係者、患者同士の情報共有を進める。

 野菜にはカリウムが多く含まれる。大半は尿と一緒に排出されるが、腎臓病で人工透析を受ける患者はカリウムを体外にうまく排出できず、不整脈や心不全を起こす恐れがある。そのため透析患者の1日のカリウム摂取量は1500~2千ミリグラムに制限され、野菜を生で食べられない。ゆでればカリウムは減少するが他の栄養素も減ってしまい、食生活に負担がかかる。

 同学部の小川敦史准教授(43)は2004年、自身が人工透析を受けることになったことをきっかけに低カリウム野菜の研究に乗り出し、11年に栽培方法の特許を取得した。

 5週間の水耕栽培のうち、後半の2週間をカリウムを除いた養液で育てることで、カリウム含有量を通常の5分の1にまで減らすことに成功した。通常の栽培方法と比べて生育差はなく、カリウムの代わりにナトリウムを入れることで甘みが増したという。小川准教授は「一般の人にもおいしく食べられるので、腎臓病患者でも家族一緒に同じおいしいものが食べられる」と話す。

 小川准教授の特許を使って低カリウムのホウレンソウやレタスを栽培する企業は現在14社あり、通常の3~5倍ほどの価格で販売されている。植物工場ブームにも乗って付加価値の高い野菜として注目が高まっており、売り上げは13年度の約1600万円から14年度は約1億1千万円に急速に伸びている。

 日本透析医学会の調べでは、慢…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら