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 九州でよく見かける古風な石橋。ルーツはどこだろう。答えを求め、ベテランの老写真家が広大な中国に旅立った。石橋、つり橋、屋根付きの橋。この春刊行した写真集には、悠久の歴史や人々の息づかいを伝える160カ所余りの中国古橋が並んでいる。

 装飾古墳の撮影でも知られる、福岡市在住の榊晃弘(さかきてるひろ)さん(80)。調査に20年、撮影にまる4年。都会から田舎まで中国中を10回にわたりレンタカーで走破し、距離はのべ5万6千キロ。軽く地球一周を超える。レンズに収めた成果が『中国の古橋 悠久の時を超えて』(花乱社、5616円)に結実した。

 「とてつもないスケールに圧倒されましてね」

 400メートル余に及ぶ江西省の万年橋は重厚な石造りのアーチ橋。2キロもある福建省の安平橋には通行者のために五つのあずまやがある。運河に並行したシンプルな船ひき橋は人がロープで船を引っ張る施設で、3・5キロに及ぶものも。雨風をしのぐ屋根を乗せた風雨橋の外観は竜の背がうねるよう。湖南省や貴州省のものは巨大な楼閣を乗せ、まるで城だ。

 隋・唐代から再建や修築を繰り返してきた歴史的な橋もあれば、庶民に愛されてきた身近な橋も。特に南方は「南船北馬」の言葉があるほど運河が多い。

 「中国の橋は地域ごとに個性が豊か。人の暮らしや歴史、伝統技術が詰め込まれている。近代の橋にはない、いとおしさがあるのです。古い橋を残そうという機運も生まれています」

 欄干に見事な彫刻の石板がある…

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