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 2013年に「LINE(ライン)」の書き込みなどでいじめを受けていた熊本県立高校1年の女子生徒(当時15)が自殺した問題で、遺族は11日、学校や加害生徒に損害賠償を求め、近く提訴する意向を明らかにした。学校の調査委員会がいじめと自殺の因果関係を認めない判断をしたことに反発。再調査を求める知事宛ての意見書を同日送った。

 学校の調査委は2月、女子生徒へのいじめを認定したうえで「いじめが自殺に直接的な影響を与えたとは認めがたい」との報告書をまとめ、公表した。意見書では、学校の調査委に校長ら調査の対象者が含まれていたことなどから公平性などを問題視し、第三者委員会による再調査を求めた。

 学校の調査委は、女子生徒がいじめを含む寮生活を通じ、「『うつの状態』に陥り、何らかの理由で自殺した可能性が高い」と判断。両親が寮生活をやめさせなかったことも「うつの状態」の一因とした。

 調査委の判断について意見書は「明らかになったいじめ行為や学校の不適切な対応などの事実を総合評価すれば、複数の要因が相まって自死するに至ったと評価すべきだ」と指摘。意見書で、学校や設置者の県、加害生徒に損害賠償を求めて提訴する意向を示した。

 女子生徒の母親は「学校の調査委の結論は遺族を傷つけるような内容だった。第三者委には公正な調査をしてほしい」と話した。(籏智広太)