宮城県を訪問中の天皇、皇后両陛下は17日、女川町を初めて訪れ、東日本大震災の復興状況を視察した。両陛下は被害の大きかった町を気にかけ、かねて訪問したい意向を示していた。

 両陛下はJR女川駅から海側に広がる商業施設「シーパルピア女川」を歩き、商店主らに「みなさんお元気で?」「復興が進むよう願っています」などと声をかけた。さらに、集まった人たちに近づき、皇后さまは「待っていてくれてありがとう」と笑顔を見せたり、子どもの手を握ったりして触れ合った。

 皇后さまは今年の年始にあたり、被災したJR石巻線の開通について「春風も沿ひて走らむこの朝(あした)女川(をながは)駅を始発車いでぬ」と詠んだ。この日、両陛下は女川駅を遠目に見ながら、須田善明町長の説明を受けた。

 これに先立ち、両陛下は石巻市の県水産会館に立ち寄り、犠牲になった漁業関係者の慰霊碑に拝礼した。近くの仮設住宅などから集まった人たちも一緒に頭を下げていた。(島康彦