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床に描いた原寸大の図面

 大阪市西成区のサノヤス造船大阪製造所の木津川下流に、名村造船所跡地(住之江区)がある。2007年、経済産業省の「近代化産業遺産群」の一つに認定された。名村造船所は1974年、佐賀県伊万里市に新しい工場を完成。住之江区から79年に撤退した。いまは伊万里で造船を続けている。

 跡地にはかつての「現図工場及び倉庫」がある。4階建ての4階は広さ約1300平方メートル、柱のない広い空間だ。鉄骨がむき出しの天井に多くの蛍光灯が下がっている。

 ここで「現図工」と呼ばれる職人が現図を描いた。たとえば縮尺10分の1の設計図を前に、それを10倍に戻した原寸大の図面を床に引いていく。図面を型紙に写し取り、それをもとに鋼材を切断して船体のパーツをつくる。船の品質は現図の良しあしで決まると言われた。

 コンピューター化されたいまも、伊万里には現図をつくる場所がある、と名村造船所常勤監査役の小西壮二郎さん(72)が教えてくれた。船の前部や船尾など複雑な曲面の木型をここでつくり、できた曲面の仕上がり具合を木型で確認する。かつてと目的は違っている。

■生まれ変わった現…

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