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 東京都三鷹市で2013年、元交際相手の高校3年の女子生徒(当時18)を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた池永チャールストーマス被告(23)のやり直しの裁判員裁判の判決が15日、東京地裁立川支部であった。菊池則明裁判長は「執拗(しつよう)かつ残酷で、被害者の尊厳を傷つけること甚だしい」などと述べ、やり直し前の判決と同じ懲役22年(求刑懲役25年)を言い渡した。

 判決によると、池永被告は2013年10月8日、三鷹市内の女子生徒宅に侵入し、敷地内や路上で生徒をナイフで刺して殺害。また、同年7~10月、生徒の画像をネットに保存し、画像へのアクセス方法をネット上の掲示板などに投稿したとされる。

 この事件では元交際相手の画像をネットに流出させる「リベンジポルノ」が問題となった。14年8月のやり直し前の裁判員裁判では起訴されていなかったリベンジポルノ行為を重視して量刑を決めたが、二審・東京高裁は昨年2月、「起訴していない罪で処罰したのは違法」として一審判決を破棄。改めて審理するよう命じた。

 遺族はこれを受けて告訴し、検察側は池永被告を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの罪で追起訴した。いったん判決が出た後に検察側が追起訴したことについて、やり直し裁判で弁護側は「公訴権の乱用で違法だ」と主張していた。

 判決は「(画像投稿の)性質、内容を踏まえれば、被害者側の意向が当然考慮されてしかるべきだ」として追起訴に問題はないとした。その上で殺害について、「被害者方に少なくても6時間に渡って潜伏し、強固な犯意に基づく計画性の高い犯行」と指摘。画像投稿の目的も「被害者への恨みや、尊厳を傷つけることにあった」と述べた。(坂本進)