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 認知症の2割を占めるとも言われる「レビー小体型認知症」。早く診断できれば、予測される体の症状にも備えることが可能になる。体のこわばりなど特徴的な症状が出ていない段階でも、心臓の画像検査が有力な判断材料になりうると、評価が高まっている。

 

早期診断、幻視が改善

 東京都世田谷区の男性(76)は2012年11月、妻(74)と区内の関東中央病院の神経内科を受診した。妻から「何度も同じことを聞く」と言われたためだ。認知症予備群の「軽度認知障害(MCI)」の疑いと診断され、1年後に来院するように伝えられた。

 13年夏の夜、男性は部屋にいたとき、ハトやネズミが見えたと思ったら、紙だった。秋には毎晩のように、タンスの裏から黄色い大蛇が出てくるのが見えるようになった。

 12月に再び病院を受診。主治医となった織茂智之(さとし)・神経内科部長は、「黄色い大蛇」の話を聞いてレビー小体型認知症を疑った。存在していないものが見える「幻視」を繰り返すのは、特徴的な症状の一つだからだ。しかし、別の有力な特徴である、体のこわばりや狭い歩幅でちょこちょこ歩くといったパーキンソン症状が出ていなかった。

 織茂さんは「MIBG心筋シンチグラフィー」と呼ばれる心臓の画像検査を選択した。微量な放射線を出す薬剤を点滴で静脈から入れて心臓の状態を調べる。

 レビー小体型認知症は、「レビー小体」というたんぱく質の塊が、脳だけでなく全身の自律神経にもたまることがわかっている。この検査を受けると、レビー小体の影響で心臓をつかさどる交感神経への薬剤の取り込みが悪くなっていると、心臓が写らないことが多いという。

 レビー小体型の初期は、アルツ…

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