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 ロシア陸上界の組織ぐるみのドーピングが水泳など他競技に波及する可能性が高まってきた。ロシア陸上選手の薬物違反に関与していたと世界反ドーピング機関(WADA)独立委員会から名指しされたセルゲイ・ポルトゥガロフ医師が水泳界でもドーピングに関わっていたと英紙タイムズが23日、報じた。

 同紙によると、ポルトゥガロフ医師はロシア水連でも医事委員会のメンバーで、2009年から競技力を高める薬を選手に処方していたとされる。ロシアは過去10年で水泳選手だけで40人以上の陽性反応が出ており、この数は世界で最も多いという。国際水連は昨年、ロシア・カザンで開かれた世界選手権の検査状況などを明かした上で、「ドーピング追放のためにタイムズ紙に協力を求めているが、現段階でロシアの組織的なドーピングをうかがわせる具体的な証拠は知らない」とコメントした。

 ロシアは昨年の世界選手権で中国、米国に次ぐ第3位の9個の金メダルを獲得した水泳大国の一つ。ただ同大会の女子100メートル平泳ぎで優勝したユリア・エフィモワは今月、禁止薬物メルドニウムが検出され、暫定的な資格停止処分になっている。WADAのクレイグ・リーディー委員長も「今日の報道は詳しく調べなければならない」とコメントした。

 水泳以外にレスリング、重量挙げ、スピードスケートなど次々とドーピングが明らかになっている。組織的なものかは不明だが、レスリング連盟のマミアシビリ会長が地元メディアに数十人が、メルドニウムで陽性反応を示したことを明らかにし、8月のリオデジャネイロ五輪も誰も出場できない可能性があるとの見方を示した。(ロンドン=河野正樹

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