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 バカボンのパパは楽勝だけど「三千里」のマルコは超絶難しい。何の話かというと、学生時代にキャラの模写をした時の感想です。そんなことを思い出したのは、高崎市美術館(群馬県)で4月10日まで開催中の「『描く!』マンガ展~名作を生む画技に迫る――描線・コマ・キャラ~」を見に行ったから。会場には、手塚治虫さん、さいとう・たかをさん、竹宮惠子さん、諸星大二郎さん、あずまきよひこさんらのマンガ原画約300点に加えて、その「画技」を理解するガイドとしてマンガ家田中圭一さんがお得意の模写を交えて図解するパネルも展示されており、これが大変面白くてためになるものでした。

 「神罰」(イースト・プレス刊)など手塚タッチのキャラを使ったお下劣パロディーギャグや、マンガ家の息子や娘に話を聞くウェブ連載「田中圭一のペンと箸―漫画家の好物―」も人気の田中さんが、この展覧会の監修者でマンガ評論家の伊藤剛さんと「『描く!』を読み解く」と題したトークイベントをするというので、聞いてきました。

 伊藤「マンガをテーマにした展覧会に携わった人に言われました。解説に田中さんを使うのは『飛び道具』だって」

 田中「タチの悪いハッカーがCIAのために働くようなもの。いかにモノマネするか研究するためにため込んだノウハウですから」

 伊藤「『神罰』をおやりになったのは1990年代半ばでしたね?」

 田中「97、8年です。まさかあの一発芸で20年食えるとは。泉昌之さんの『かっこいいスキヤキ』に影響され、劇画タッチでギャグをやった『ドクター秩父山』がヒットしたのが86、7年。その後だんだん人気が落ちていき編集者に絵柄を変えろと言われた。アメコミ調、かわいいアニメ調、いろいろ考えた末、手塚タッチに行き着いた。編集者には古いと言われたけど、90年代半ばにはああいう絵を描く人はいなかったから、一回りして今は新鮮だ!と思った。初めは下ネタでなく、シスターがすし屋をやっている話といった不条理ネタでした。なんかこう、手塚治虫が和田ラヂヲに嫉妬して描いた!みたいな」

 伊藤「ああ『僕だってできるんです』とか言って」

 田中「そうそう。絵を似せるコ…

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