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3.11後、私は変わったか

 阪神大震災では神戸市須磨区の実家が全壊、かつてのピアノの先生も亡くしました。震災からまもない神戸に入ると、カラフルなイメージだった街は変わり、色がなくなった知らない街のようでした。

 その神戸で毎年、復興支援ライブを続けていますが、ある時、地元の人から「みんな忘れたい。もう、ええやん」と言われ、やめようと思ったこともありました。続けることは大事だけど、大変なんです。

 東日本大震災の後は、被災地とどう関わり続けていくかを考えました。そこで、神戸の人たちは東北をむちゃくちゃ応援しているよ、という思いを届けようと、宮城県山元町の中学校の校庭に、故郷の須磨区の花コスモスを植える「花サカスプロジェクト」を始めました。種を植える夏と、満開になる秋の年2回は被災地に行くことになるんです。

 東北では求められたら歌いますが、みなさんの笑顔が見られたらいいので、歌うことにこだわっていません。笑顔が笑顔を呼んでつながっていければいいんです。ただ、音楽の力もすごい。だって、さっきまで震災のことを話していた女の子が、歌が始まった途端、キャッキャッ言って歌っているんですから、即効性があります。心の中でこり固まっていたものがほぐれるんでしょうね。

 あっちもこっちも、では中途半端になるので、自分は神戸と山元町が中心、と決めています。一緒のものを見て笑い、ともに歌って何かを感じてもらえたらと思い、これからも関わり続けていく覚悟でいます。

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