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 存廃が議論されている名古屋競馬(名古屋市港区)を運営する愛知県競馬組合の議会が29日、名古屋市内であった。組合管理者の大村秀章・愛知県知事は「本場の老朽化が進んでおり、移転の可能性を慎重に検討したい」と述べ、同県弥富市にある関連施設を移転先に検討する考えを示した。

 関連施設は競走馬を調教する「弥富トレーニングセンター」。この日承認された組合の新年度予算に、移転に関する調査費3千万円を計上。2016年度内に移転の最終結論を出す。

 本場は1949年の開所で観客席の老朽化が進む。移転の場合は、同センターにある調教用馬場を改修し、観客席などを新たに整備する必要があるという。

 移転後の跡地利用について大村知事は議会後、報道陣の取材に、「様々な選択肢があり、今後検討したい。まずは移転の可能性を見極めたい」と述べるにとどめた。

 また、大村知事は議会で、同センターの未活用地を売却して約30億円の累積赤字を解消する意向も表明し、了承された。資産評価額は約44億円で、16年度にも公売で入札にかける方針。売却予定地は同センター敷地内の空き地約17ヘクタールで、移転への影響はないという。(滝沢隆史)