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 東京電力は31日、福島第一原発の汚染水対策として1~4号機の建屋を「氷の壁」で囲む凍土壁の凍結を始めたと発表した。地下に埋め込んだ管に零下30度の液体を流して周囲の土を凍らせ、建屋に流れ込む地下水を遮る。地下水位が急変しないよう海側から段階的に作業を進める。

 原子力規制委員会が30日に運用計画を認可したことから、31日昼前に、液体の冷却装置30台を作業員が順次稼働させた。建屋の周囲には1メートル間隔で地下30メートルまで管が埋めてあり、内部に冷やした液体を巡らせる。

 計画では、まず海側690メートルの全部と山側860メートルの半分程度を凍らせ始め、効果が表れる約1カ月半後をめどに山側の95%までの凍結に着手する。凍土壁の内側の地下水位が下がって建屋内の高濃度汚染水が外に漏れないよう、データを集めながら慎重に進めるという。(熊井洋美)