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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古の海上で1日、カヌーで抗議行動をしていた芥川賞作家の目取真(めどるま)俊容疑者(55)が米軍に拘束され、引き渡しを受けた第11管区海上保安本部が日米安全保障条約に基づく刑事特別法違反の疑いで緊急逮捕した。辺野古海上にいた反対派を米軍が拘束したのも、海保が逮捕したのも初めてという。

 11管によると、逮捕容疑は同日午前9時20分ごろ、辺野古沿岸で立ち入り禁止の臨時制限区域内に許可なく侵入したというもの。米軍警備隊に拘束され、午後5時20分ごろ、海保に引き渡されたという。11管は認否を明らかにしていない。

 関係者によると、4人の仲間とカヌー5艇で抗議行動中、立ち入り禁止を示す浮き具を越えて中に入り、米軍に拘束されたという。

 目取真容疑者は沖縄在住で、1997年に「水滴」で芥川賞を受賞した。

 辺野古では、国と県が訴訟で3月4日に和解して以降、移設作業は行われていないが、反対派は基地のゲート前や海上での抗議行動を続けている。