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(3日、オリックス3―1ロッテ)

 「みんなの願いがこもった打球」が三塁線を破った。同点の七回2死一、三塁、オリックスの糸井が外角の141キロに体勢を崩されながらも、バットに当てる。打球は三塁手の細谷が飛び込んだわずか先を抜けた。勝ち越しの2点二塁打。悪送球の間に進んだ三塁上で両手をたたいた。

 昨季は主将を務めた。だが慢性的に抱えていた両ひざの痛みもあり、日本ハム時代の2009年から続けた打率3割台が途切れた。チームも5位に沈み「引っ張っていけなかった。自分の力のなさを感じた」と責任を痛感した。チームの方針で、今年は主将を置いていないが、本人は「クビ」と受け止めている。

 ひざには気を使いながら、今季はここまで全8試合で安打を放っている。しかし過去2戦は、いずれも同点適時打を放ったが、勝ちきれなかった。「本拠地で開幕3連敗するわけにはいかない」。ホームで勝利を収めたときにファンと一緒に叫ぶ「ハッピー・グッド」。監督の名字「福」と「良」を英語にした合言葉を今季初めて運んできたのは、34歳の前主将だった。(井上翔太)

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