[PR]

 難聴者にも人の話し声が聞き取りやすくなる機器を、東京の会社が開発した。補聴器のように難聴者が身につけるのではなく、話し手が使うことを想定したもの。健常者が歩み寄る、という発想だ。開発した社長も、父親と祖母が難聴だった。1日に施行された障害者差別解消法の趣旨にも合い、学校や病院などで利用が広がっている。

 「j(ジェイ)・o(オー)・i(アイ)・n(エヌ)、join(ジョイン)」

 東京都台東区立柏葉中学校の難聴学級の教室。英語教師の渡部秀雄さん(58)が、生徒の松井謙太さん(13)に話しかけた。机の上に置かれたのは、音響機器設計開発販売会社「ユニバーサル・サウンドデザイン」(東京)の対話支援機「COMUOON(コミューン)」。

 渡部さんの胸元のピンマイクで拾った声が、直径約6センチのスピーカーからクリアな声になって聞こえる。松井さんも「j・o・i・n、join」と、きれいに復唱した。生まれた時から難聴の松井さんは、コミューンについて「小さい音も聞こえやすく、授業になくてはならないもの」という。

 30年以上にわたって難聴教育に携わってきた同校の山口淳さん(62)も「難聴者が聞き取りづらいk、s、tの子音も聞き取れたのには驚いた。生徒の英語への苦手意識も薄まる」。

 コミューンを開発したのは、中石真一路(しんいちろう)さん(43)。レコード会社に勤務していた当時、ライブ会場でより遠くまで音を届ける仕組みを研究中、大学教授から「難聴者にも聞こえやすくなる」と教えられた。

 同社で開発を始めたが、社内の…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら