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「まりちゃん、どこ行ってたの? さがしてたのよ」

(行方不明になった若年認知症の母が発見されたときの言葉)

 55歳でもの忘れがはじまり、60歳でアルツハイマー病と診断された若年認知症の母。大阪の実家にいた母を東京の私のアパートに引き取り、介護しながら2人暮らしをするようになって間もない頃のこと。帰宅すると母の姿が見えなかった。

 警察に捜索願をだした。デイサービスの方や友人も一緒に捜してくれた。赤信号も区別できなくなっていた。列車や車にひかれるのではないかと心配し、東京に連れてきたことを一瞬、後悔した。

 自宅から数キロ離れたところで見つかった母は「まりちゃん、どこ行ってたの。さがしたのよ」と私に言った。母は私を捜していたのです。

◆フリーアナウンサー 岩佐まりさん

 著書に「若年性アルツハイマーの母と生きる」(株式会社KADOKAWA)。オフィシャルブログ「若年性アルツハイマーの母と生きる」(http://ameblo.jp/youko-haha/別ウインドウで開きます)でシングル介護の悩みや母との暮らしを報告している。

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 朝日新聞文化くらし報道部「介護 あのとき、あの言葉」係

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