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 東日本大震災の津波で壊れた岩手県宮古市のホテルの一般公開が4月に始まった。国が保存に補助を出した震災遺構の公開は初めてとなる。震災の教訓を伝えようと、被災地では「学ぶ防災」ツアーが広がり、全国各地から人々が訪れている。

津波直撃のホテル、一般公開

 宮古市田老の「たろう観光ホテル」。海岸沿いにある6階建てのホテルは津波の直撃を受けて3階までの壁がぶち抜かれ、鉄骨がむきだしになった。

 栃木県壬生町から訪れた福田利造さん(71)とフクエさん(68)夫妻は6日、ガイドの案内で外階段を上った。中に入り、ゆがんだエレベーターや抜け落ちた天井に息をのんだ。

 6階ではホテルの松本勇毅社長(59)が撮影した津波映像を視聴。襲来の瞬間、フクエさんは思わず「あーっ」と声を上げ、ハンカチで目を押さえた。利造さんも「一瞬で無に帰するんだ」と絶句。「被災地のこの空間で現物を見ると、迫ってくるものが全然違う」と話した。

 田老地区には「万里の長城」と信頼された巨大防潮堤があったが、20メートルの津波が乗り越えた。市は震災の記憶を伝承する拠点として「たろう観光ホテル」の保存を決め、土地建物を取得。保存整備に復興交付金を投入する国の震災遺構の認定第1号となった。

 市は耐震補強や防さび処理を施し、駐車場やトイレも整備。宮古観光文化交流協会のツアー事業「学ぶ防災」の利用者を対象に、4月から内部の見学をできるようにした。

 ガイドの一人、沢口強さん(3…

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