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 ブラジルのルセフ大統領に対する弾劾(だんがい)の是非を検討している連邦下院議会の特別委員会で6日、ルセフ氏について「弾劾されるべき罪を犯した最低限の形跡がある」とする報告書案が発表された。11日にはこの報告書案の賛否を問う投票が特別委内で行われる見通しで、賛成が反対を上回るとみられている。

 計128ページの報告書案は、連立与党の一つブラジル労働党(PTB)のジョバイル・アランテス議員が作成した。ルセフ氏は政府会計の粉飾に関与したとして弾劾請求の対象になっており、アランテス氏は請求内容やこれまでの審議の状況から、「ルセフ氏の行為は背任罪にあたりうる」と結論づけた。

 特別委は与野党65人の下院議員で構成され、地元メディアは弾劾の賛成派が反対派を上回っていると伝えている。投票の結果、賛成多数で特別委が報告書案を承認した場合、早ければ今月15日にも下院で弾劾の是非を問う採決が行われる見通し。(サンパウロ=田村剛)