コンビニ最大手を擁するセブン&アイ・ホールディングス(HD)のカリスマ経営者、鈴木敏文会長が表明した突然の引退。その力で好調な業績を続けてきた同社に、何が起きたのか。
「私の不徳のいたすところです」
鈴木氏は、7日にあったセブン&アイの決算会見に予定を変えて急に出席し、繰り返した。セブン―イレブンの井阪隆一社長やセブン&アイ大株主の創業家との確執を語り、絶大だった影響力にほころびが出たことを打ち明けた。
鈴木氏は井阪氏を代えようとした理由について、セブン―イレブン社長が7年と長いことに加え、「残念ながら、改革案はほとんど出てこなかった」と不満げに話した。
だが、鈴木氏の説明とは異なる井阪氏への見方もある。人事案を検討した社外取締役の一人は、井阪氏は積極出店などで好業績を保ち、「評判がいい」と話す。井阪氏に厳しい鈴木氏の姿勢は、社内外で受け入れられないところがあったようだ。
加えて、創業家の伊藤家との溝も生じた。伊藤雅俊・名誉会長らでセブン&アイ株式の約10%を持つ大株主。鈴木氏の説明では、これまでは経営を一任され、「提案したことを否定されたことは一度もない」状況だった。
ところが今回の人事案は事前に…
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