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 模倣疑惑などで東京五輪・パラリンピックの旧エンブレムが撤回されてから7カ月余り。商標調査をクリアした4作品が8日、新エンブレムの最終候補として公開された。今後は「類似」や「パクリ」などと著作権の侵害を訴える声と向き合う可能性もあるが、エンブレム委員会は「二度と失態は繰り返さない」と力を込める。

 「絶対に通したいんだけど、類似商標の問題で涙をのんで残せなかった作品もある」。エンブレム委員の夏野剛氏(慶大大学院特別招聘教授)はこの日の記者会見で胸の内を明かした。

 次点にも入らなかった1作品を追加で商標調査して最終候補作に加えたのは、調査ですべてがひっかかり、「作品がゼロになるリスクも感じていた」(大会組織委員会幹部)から。エンブレム委員会の宮田亮平委員長は、「どれもときめきを共有していただける作品」と胸を張ったが、商標調査には曲折があった。経費は調査だけで旧エンブレムの2300万円に対し、少なくとも8千万円をかけたと見られる。

 今後は、旧エンブレムがベルギーの劇場側から「ロゴマークに似ている」と訴えられたように、商標と違って登録制度がない、著作権の侵害を訴える動きと向き合う可能性がある。

 著作権は、製作者の思想を作品に表現したもの。事前調査には限界があるため、エンブレム委員会は、応募段階で布石を打った。デザインに200字以内のコンセプトをつけて募集するという発想だ。アイデア段階のデッサンも提出させ、それが、オリジナルの証明になる、としている。組織委の武藤敏郎事務総長は「結果としての類似の場合は、堂々と採用していく」と話した。

 17日まではホームページ上で公開して国民の意見を募るが、組織委幹部は、公表には別の思惑があると明かす。旧エンブレムの模倣疑惑を画像検索機能で次々と追跡した「ネット住民」の力を逆手にとりたいというのだ。「ネット住民がパトロールして、類似作品をチェックしてくれるのが理想。今回は味方に付けたい」とささやいた。

 記者発表の会場にいたデザイン…

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