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 主要7カ国(G7)外相会合が10日、広島市で2日間の日程で開幕した。5月の首脳会議(伊勢志摩サミット)に向け、テロや難民対策、ウクライナ問題や北朝鮮問題など国際的な政治課題を整理する。被爆地から核軍縮・不拡散を目指す意思を示す「広島宣言」を11日に発表する。

 10日正午から同市内のホテルで歓迎行事が開かれた。

 外相会合は2日間で5回、テーマを決めた全体会合を開く。10日午後は、最初の全体会合として過激派組織「イスラム国」(IS)などのテロ対策や難民問題をテーマに協議。テロや暴力的過激主義への連携を強めることで一致した。その後、シリア、イラク、アフガニスタン、イラン、リビアといった中東情勢を議論した。

 各国外相は同日夕に広島・宮島の世界遺産・厳島神社を訪問。宮島で夕食会を開き、核実験や弾道ミサイル発射など挑発を繰り返す北朝鮮の問題や、南シナ海で軍事拠点化を進める中国を念頭に海洋安全保障について話し合う。

 11日午前は核軍縮・不拡散問題やウクライナ情勢を協議。その後、原爆投下国である米国のケリー国務長官をはじめ、核保有国の英仏を含むG7外相が広島市の平和記念公園を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花する。同時に広島平和記念資料館(原爆資料館)も見学する。G7の核保有国の現職外相が同公園を訪れるのは初となる。

 同日午後には、議長を務める岸田文雄外相が記者会見し、「核なき世界」を目指す広島宣言や、共同声明を発表する予定だ。

 岸田氏は全体会合の合間に、各国外相との個別会談も行う。カナダのディオン外相とは9日夜に会談し、北朝鮮の核・ミサイル問題に協力して対応する方針で一致した。10日午前にイタリアのジェンティローニ氏、同日午後にはイギリスのハモンド外相とも会談する。11日には欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表とも個別に会談する。(渡辺哲哉)

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