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 ウクライナのヤツェニュク首相が10日、機能不全に陥った政権の立て直しを図るため、辞任する考えを明らかにした。後任にポロシェンコ大統領に近いグロイスマン議会議長を挙げ、自らの政党と大統領派との連立を維持する考えを示した。親欧州路線に変更はないが、一連の混乱で政権の支持率は大きく低下した。

 ヤツェニュク氏は、親ロシア路線のヤヌコビッチ前大統領が2014年2月の政変で逃亡した直後に首相に就任。同年6月に大統領に就任したポロシェンコ氏とともに、欧州連合(EU)入りを目指す親欧州路線の政権の車の両輪だった。

 だが、当初は議会の圧倒的多数を集めた連立政権の運営は与党間の争いで行き詰まり、経済危機が深刻化する一方だった。状況打開を目指すポロシェンコ大統領は2月にヤツェニュク氏に辞任を求めたものの、拒否された上、複数政党の離脱で連立与党が過半数を失う事態に陥っていた。(ウィーン=喜田尚)

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