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 チェルノブイリ原発事故は、世界史を変えるほどの一大事だった。原子力施設の事故として最悪であるばかりでなく、冷戦終結を後押しする重要な出来事となったのだ。

 もう20年も前になる。1986年4月26日に起きたこの事故から10年を迎える直前に、事故当時のソ連のリーダー(共産党書記長)だったゴルバチョフ氏にインタビューした。

 「一基の原子炉の放射能に対してさえも、十分に対応できなかったのに、ソ連全土や、米国、日本で核兵器による爆発がどんどん起きたら、どうなるか。放射能汚染への対応など、とても手に負えない。もう、おしまいである」

 制御不能に陥った核エネルギーの恐ろしさを強調したゴルバチョフ氏は、こうも語った。「チェルノブイリがなかったら、レイキャビクはなかった」

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 レイキャビクとは、チェルノブイリ原発事故から半年後の86年10月にアイスランドの首都レイキャビクで開催された米ソ首脳会談のことだ。放射能の惨禍で核に対する認識を決定的に変えたゴルバチョフ氏は急きょ、新たな軍縮交渉を進めるため、この会談を米国に申し入れた。

 丁々発止のやりとり。米ソ首脳は10年間で核兵器をなくす大胆な案に基本合意した。時のレーガン米大統領は言った。「1996年にアイスランドへ一緒に来て、米ソ双方の最後のミサイルを破壊する式典をやりましょう」

 だが、最終段階になって、公式…

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